最近、AIの進化によって、一人で完結できる仕事が確実に増えてきたと感じています。
技術的なことを調べる。
選択肢を並べる。
メリット・デメリットを整理する。
こうした作業は、AIに聞けばかなりの精度で答えが返ってくる時代になりました。
一方で、現場でよく聞く、
「これって、会社としてどう考えたらいいんでしょう?」
「うちの状況だと、どう判断するのが妥当ですか?」
という問いをよく考えてみると、単に技術的な正解を知りたい、というだけではないことが多いと感じます。
そこでは、「一般的に正しいか」よりも、「この組織として、今どう判断するのか」が問われています。
たとえば、AIの利用ルールを考える場面でも、「一般的に何が安全か」はAIに聞けば整理できます。
しかし、「自社ではどこまで使ってよいことにするのか」「誰が責任を持つのか」「判断に迷ったときは誰に相談するのか」は、組織として決める必要があります。
AIが示してくれる情報は、確かに参考になります。
ただ、その情報をどう受け取り、どこまでを今決めて、何を先送りにするのかは、組織としての考え方や共通認識がないと、判断しづらい場面も多いと感じます。
AIが答えを出してくれる場面は、これからもっと増えていくと思います。
一人で考え、一人で判断できることも増えていくでしょう。
だからこそ、その判断を「組織としてどう受け止めるのか」、どこまでを共通認識として持つのかが、以前よりも大切になってきているように感じます。
答えそのものよりも、どう考え、どう整理して、どう判断に至ったのか。
そのプロセスを共有できることが、AIの時代においても、組織で動く意味を支えてくれるのではないでしょうか。
AIの答えをそのまま採用する前に、「これは個人で判断してよい話か、組織で決める話か」を一度分けて考えてみる。
その視点を持つだけでも、AIとの付き合い方は少し変わってくると思います。
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執筆者: 赤嶺 奈美(株式会社クロスディーズ プロジェクト進行統括マネジャー)
教育学部を卒業後、株式会社佐々木総研に税務課社員として入社。その後、総務課に異動し、請求業務や勤怠管理に携わる。2019年のICT活用推進課の発足時から所属し、社内文書の電子化やRPAの開発に取り組む。IT未経験から社内DXを推進した経験を活かし、現場視点での業務改善支援やローコードツール研修を担当している。
