皆さんマイクロソフトのローコードツールPowerAppsを活用されていますでしょうか?「PowerAppsってなに?」という方は「誰でもできるアプリ開発」コラムを参照いただけたらと思います。今回はPowerAppsのアプリ上でグラフ表示機能を実装する機会がありましたので基本的なグラフ機能の実装方法について紹介させていただきたいと思います。
■PowerAppsでグラフを表示する方法について
PowerAppsでグラフを表示する方法として3つの方法があります。難易度や特徴は以下に紹介します。
表1:PowerApps上でのグラフ表示方法一覧

①はPowerBI側で作成したグラフを、PowerApps上でグラフを表示するだけなので実装難易度を「易」としています。グラフの種類はPowerBIで作成できるグラフの種類分です。
②はPowerAppsのグラフコントロールに設定するデータ構造に合わせた形にデータを加工する必要があるので実装難易度を「普」としています。グラフの種類は「折れ線グラフ、縦棒グラフ、円グラフ」の3種類です。

③はPowerAppsのギャラリー、図形コントロールなどを組み合わせて作成する方法で、作り込み次第では積み上げ棒グラフなども作成できますがかなり工夫して実装する必要がありますので実装難易度を「難」としています。
今回はPowerApps上でのグラフの表示方法や実装の特徴を紹介しました。①の方法であればたいていのグラフをPowerApps上で容易に表示可能です。また、②の表示方法にについてはデータの加工などが必要となり、分かりにくい部分がありますので次回は②のグラフ表示の実装方法について詳しく紹介いたします。

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執筆者: 村瀬 俊昭(株式会社クロスディーズ システム技術統括エンジニア)
前職では社内システムの運用、サーバーの監視、システム運用業務の構築、システム開発業務といった業務に幅広く携わる。2021年より株式会社佐々木総研にてロボットの設計・開発、社内SEとして従事している。釣りが趣味で、大のビール好き。